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インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア [映画感想 あ行]

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映画タイトル:インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
初公開年月 :1994/12
監督:ニール・ジョーダン
脚本:アン・ライス
出演:トム・クルーズ ブラッド・ピット キルステン・ダンスト 他


あらすじ:<映画ONLINE参照>

ジャーナリストのマロイの前に、吸血鬼と名乗る男が現れる。
彼は、自分を吸血鬼にしたヴァンパイアのことを話し出すが……


※以下からネタバレ必須です。※

■2009.7.12(日) 本日の一言■

今週はとくに観たい新作映画がないので、私のDVDコレクションの棚から
一つまみし、
上にもあるとおり、トム・クルーズとブラッド・ビットが共演した
(今!考えるとなんと贅沢で豪華な組み合わせだろぉ。)
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のレビューをお送りする。

で、まずは
少し本題となる『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』から離れる話になるのだが、

私くらいの世代で、少女マンガを読んでいる人間が思い出す
ヴァンパイアといえば、もうこれしかないでしょう。


ポーの一族 (1) (小学館文庫)

ポーの一族 (1) (小学館文庫)

  • 作者: 萩尾 望都
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1998/07
  • メディア: 文庫



言わずとしれた『ポーの一族』。

この漫画の初読みは小学校4年生くらいだったと思う。
友達のお姉さんが、この漫画の愛読者!で、彼女の家に遊びに行き、
姉と同室だった友人の部屋で読み、もう それこそあっ!という間に
この世界へとひきこまれ、彼女のお姉さんに何度も頭を下げて
全巻をかり むさぼるように読み、その後、お年玉で全巻を購入して、
それこそ本がボロボロになるまで読んだ。
私にとっては思いで深い!ヴァンパイア・ストーリー。

『ポーの一族』のあらすじについては、詳しくはここで述べないが、
簡単に書くとするならば、
14歳の少年の姿のまま、永遠の時を生きる運命を背負わされた
吸血鬼エドガーとその仲間の物語。といえばいいだろうか。

又、『ポーの一族』に出てくるヴァンパイアが言うセリフは
謎めき、妖しく、印象深いものが満載だ。

「わたしたちと
 いっしょに
 遠くへいく?
 ・・・・ときをこえて
 ・・・・遠くへいく?」

「きみはどうする?
 ・・・・くるかい
 おいでよ・・・・
 
 きみも
 おいでよ
 ひとりでは
 さびしすぎる
 ・・・・」


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これらの言葉は小学生の子供ながら、
すさまじく私を誘うセリフだった。(^^;;)
しかし その反面で不老不死である彼らが言う
「ときをこえて遠くへいく?」ことの意味がよく理解できておらず、
むしろ死を恐れずにすむ、彼らの存在を羨ましく思ったほどだ。

というわけで、こうしたヴァンパイアへの思い出を引きずりつつ、
長年の時を経て『ポーの一族』とはまったく別の原作者による
ヴァンパイア・ストーリーが公開された。
それが『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』なのだ。

さて、この映画の主人公は18世紀(1700年後半)のアメリカに暮らしていた
裕福な農場主、ルイス(ブラッド・ピッド)。彼は愛する妻をお産で
赤ん坊もろともに失い、酒と女、いかさま博打といった自暴自棄に陥っていた。
そんなところに、ヴァンパイアであるレスタト(トム・クルーズ)が彼に目をつけ、
ある夜、彼の生き血を頂戴した後、絶命寸前のルイスへ

「きみの願いをかなえにきた」

「苦悩から解放して、新しい人生をみせてやる」

レスタトを演じるトム・クルーズが誘うのだ。

そのお姿は現在のトム・クルーズからは到底、想像もできないほどだ。
大幅に減量したであろう体を武器にして、ヴァンパイアを表現し、
頬には色白さをたたえ、うす青い血管を浮かべ、妖しいもの言いなのである。


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ヴァンパイアになることを選んだのは、あれほど死にたがっていたルイス自身である。
「選ぶのは君だ」 とレスタトも言っていたではないか。

それにもかかわらず・・あぁ・・このルイスは何に対しても、
あきらめや、ひらきなおり・・ということができない性分らしい。


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ヴァンパイアになったら、なったで、
その後にやってくる、人間の生き血をすすりながら夜な夜なはいずりまわる
人生を受け入れて生きていくのが、辛いと申し上げた挙句、
とうとう飢えに勝てず、子供であったクローディアに牙をむけ、


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死の淵においやり、最後のとどめもさせず、レスタトの手によって
彼女はヴァンパイアとしての生を受けることになるのである。

この少女ヴァンパイア、クローディアを演じているのは、
いまやハリウッドでも主役級を演じるキルスティン・ダンストなのだが、この頃はまだ無名。
しかしながら、クローディアは心は何十年も生きた経験を踏んで大人でありながら、
容姿は少女のままでしかない自分に苛立ち怒りを隠さない女orヴァンパイアという難役。
その難役をまだ年端もいかぬうちに、かなり華麗に演じていて
才能の片鱗をみせてくれていて、子役ながら見ごたえは充分!

こうして、
彼らは3人組みとなって、ヴァンパイアとしては、平穏な数十年の時間を
味わうことになるのだが・・

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一生、少女のままで、女になれない怒りの矛先は、死ぬまで生き血を吸ってくれなかった・・
ルイスではなく、己をヴァンパイアにしたレスタトのほうへと向かい、
彼に死人の血を吸わせ、(どーやらこの小説のヴァンパイアは死人の血を吸わされると
新たな生きモノの血を吸わぬ限り、悶え苦しみぬかねばならないらしい。)
レスタトの首をかっさき、ワニの住む沼へと彼の体を放り投げるのである。

しかし、そこはヴァンパイアである。

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レスタトは瀕死の状態で沼からあがり、クローディアへ怒りをあらわにする
すると今度はルイスが炎で彼を焼きはらうのである。
鑑賞者としては、さぁ!ここからは、ルイスとクローディアのふたり仲良く?(笑)
『ポーの一族』のエドガーとアランのように、永遠の時を生きてゆくのかと思えば、
ルイスの修道僧のような、「悩み」「苦しみ」は、いっこうに消える気配はなく
レスタトとは違う正しい方向に自分を導いてくれるヴァンパイアがいるのではないか・・と
ヨーロッパをさまよい、やってきたヴァンパイア団体ご一行様と遭遇。

暗いところが彼らのお好みなので、彼らの姿はよく見えまへん。 ウゴウゴ、いらっしゃるようで。(汗)

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彼らはレスタトとよりも、一層、始末の悪い連中で、
彼らの人数にモノをいわせた悪ぶりをみると、
ルイスさん アンタ、自分のヴァンパイア人生をしっかり受け入れて、
レスタトと一緒にいたほうがよかったんじゃあないの?
という感想を私は抱いたねぇ。(--;;)

ルイスはこれら過去の出来事について、辛く悲しい思い出話として、
現在のインタビュアーに語っているが、この映画を観る限り彼の辛く悲しい思い出の
全ては身からでた錆というか、元凶はルイス!君しかいないのではないのかね?
と、私がインタビュアーだったら言いたくなってしまうだろう。

しかしこうはいっても、悪ノリ・ヴァンパイア団体ご一行様にクローディアを
殺されてしまったことを知ったルイスを演じるブラッド・ピッドの演技は
押し殺された苦しみが哀しみが滲みでていて、ひじょうに見ごたえがあって、


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ブラッド・ピッドは格好よさだけではなく!演技ができるんだなぁ!
ウマイんだなぁ!と再認識させてもらえる。

で、クローディアを亡くし、
こんな思いをしてまで見つけた、新たな指南役と思わしきヴァンパイアも、
自分と考えが根本的に違う・・と、ルイスは はねつけ拒絶し・・


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ここまでくると、
ルイスが欲しい相手というのは、ヴァンパイアになってしまった自分に哀悼をしめし、
同意してくれるイエスマンなのではないか・・(--)という気が私はしてくる。

ちょっとは他人の意見にも耳を貸したら、また違った人生も味わえたのでは?
と、言ってやりたいほどだ。

この指南役になりそこなったヴァンパイアの言う、
「ヴァンパイアは力をたくわえ、美しくあるべきだ」
という意見も、私はもっともな感じがしたし、指南役にはぴったりだと思うのだが・・。

また、私はこの映画を観て、ルイスがインタビュアーに語り終えると
必ず感じることがある。 それは

人間だって動物を刈って生きてますぜよ、ルイスの旦那・・
妙な話、エサの対象が動物か人間か・・という違いだけのような
それについて感じ入り、もし嘆いて何も食べずにいたら人間だって死んでしまう・・
死においやってしまうモノに対する哀しみについては、鈍感になってでも
生きるしかないんではないの?という思いといえばいいだろうか。

だから映画のラストシーンで、現代で死にかけそうになっていたレスタトが
突然、インタビュアーの車に乗り込み、彼を餌食にしたあと、

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カーステレオから流れるルイスの嘆きの告白を聞いて
にべもなく「まだこいつは、こんなことを言っているのか」というシーンには、
私は何故だか「そうそう、まだ言っているんだよ・・ルイスは・・フフ」
と、つい含み笑いをしてしまうのである。


まぁ最後は笑ってしまうにしても、
この映画は今でも時おり、むしょうに!観たくなる。

ゴシックホラー調に、
ヴァンパイアであることを初めから受け入れ、図太く生き抜くレスタト
いつまでも人間への未練が捨てきれず、迷い続ける魂をもつルイス、
歳をとらぬ少女であり女のクローディア。
父性愛、同性愛の匂い・・
そして永遠をいき続けることの、しんどさ、
と、ヴァンパイア映画に必要な札はそろっているのだ。

こうして何度観ても、ヴァンパイア映画の1つとして、
私には外せない作品だ。

孤独な人間ルイスがヴァンパイアになり、
それでも諦めきれない「生きるべきか?」「死ぬべきか?」
「どう生きるのか?」
という悩みが引き起こしたヴァンパイアの悲劇。

まぁ・・これは人間にも、ある意味かせられた問題のような気も
するのだが・・・・


ヴァンパイアに興味のあるかた・・蒸し暑い夏にでも
いかがでしょうか。(^^)


あ・・・最後に忘れず宣伝。
今は値段も手ごろなのねぇ。(^^;;)



インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD



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まなてぃ

yuki999さん、はじめまして。
Niceどうもありがとうございました。(^^)

また遊びにきてくださいね。
by まなてぃ (2009-07-19 09:00) 

ブレイド

人間には"ベジタリアン"がいるということをくれぐれもお忘れなく。
by ブレイド (2012-01-21 07:00) 

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