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グラン・トリノ [映画感想 か行]

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映画タイトル:グラン・トリノ
初公開年月 :2009/04/25
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ニック・シェンク
出演:クリント・イーストウッド ビー・ヴァン アーニー・ハー
   クリストファー・カーリー 他


あらすじ<映画ONLINE参照>

 長年一筋で勤め上げたフォードの工場を引退し、妻にも先立たれた
孤独な老人ウォルト・コワルスキー。いまや、彼の暮らす住宅街に昔馴染みは一人もおらず、
朝鮮戦争帰還兵の彼が嫌ってやまないアジア人をはじめ外国人であふれる通りを目にしては
苦虫をかみつぶし、亡き妻に頼まれたと、しつこく懺悔を勧めてくる若造神父にも
悪態をついては追い返す日々。
自宅をきれいに手入れしながら、愛犬デイジーと72年製フォード車グラン・トリノを
心の友に、お迎えが来るのをただじっと待つ退屈な余生を送っていた。
そんなある日、彼が大切にする自慢の庭で、隣に住むモン族の気弱な少年タオと
不良少年グループがもみ合っているのを目撃したウォルト。
彼らを追い払おうとライフルを手にするが、結果的にタオを助けることに。
タオの母親と姉がこれに感謝し、以来何かとお節介を焼き始める。
最初は迷惑がるものの、次第に父親のいないタオのことを気に掛けるようになる
ウォルトだったが…。

※以下からネタバレありです。※

■2009.9.22(火) 本日の一言■

本日のお題は、クリント・イーストウッドが俳優としては最後の主演と銘打って
公開された『グラン・トリノ』である。(^^;)
実は映画館で鑑賞をしておきながら、体調不良でレビューがあげられなかった作品だ。
やはりイースト・ウッドファンの1人としては、この映画のレビューは上げておきたい。
このたび!9月16日にDVD発売となり2度目の鑑賞をしたので感想を上げることにした。

さて。
クリント・イースト・ウッドファンとのたまわっておきながら、
少々、悪評めいたことを書いてしまうのだが、
私が思うに彼は、カメレオン俳優のようにどんな役でもこなす俳優かと言われれば、
答えはNoだと思う。

少なくとも私が観た彼が演じている役は場所や年代、役どころこそ違えど、
性格は一貫して

・無愛想 
・無口  
・口を開けば悪態 
・頑固
・世間に誤解されやすく、しかし本人は意に介していない。

しかし、なんのかんの言っても・・(^^;;)

・実は超!お人好し 

というのが、
私が今まで観てきたクリント・イーストウッド主演の映画の役で
これ以外の役を演じているというのは、お目にかかったことがない。

もし・・上記のような役どころ以外のクリント・イーストウッドを観たことがある!とか
演じている映画を知っている!という方いらっしゃったら、
私は是非!観たい!のでコメントにでも書いていただけるとありがたいっす。
(これは、ふざけて言っているのではなく真剣に観たい!のですっ!
というわけでよろしくお願いいたします。m(*- -*)m ヨロシクです。)

話がそれたので、元にもどしまして・・
今回の『グラン・トリノ』も、クリント・イーストウッドのあたり役だろう。

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・朝鮮戦争に出兵したことがあり、
・戦争で人を殺したことを忘れておらず
・けれど保守バリバリで、
・結婚して家を出て行った息子たちととうまくいかず
・フォード(車)工場での仕事も定年で終えたが、
・妻を亡くしてしまった、
・孤独な・・しかし一本木な老年の男。

を彼は最後の出演作として演じている。

ファンからしてみれば、あぁ・・集大成!なんだ
とか・・最後の主演なんだ・・(ρ_;)ぐすん
という思いをもってスクリーンに向かってしまうだろう。









この写真だって・・立ち姿!格好いいな!
こんなに格好いい爺さん!みたことがないよ!(o ̄∇ ̄o) (喜)

なので、この『グラン・トリノ』はイーストウッドに対しての
思い入れが深いほど、いい映画だった!という感想を持ちやすいような気がする。

もちろん良い映画でしたよぉおおおお!(ワタシャ、力を入れて言うよ。)

主人公であるウォルト(クリント・イーストウッド)を
理解できない息子や孫や、その嫁との関係を短いシーンで紹介し、
(また孫どもが、ことごとく食えないん連中なんだよねぇ・・)
近所に引っ越してきたモン一族(ベトナムの民族らしい)に反感を覚えながらも
関わることになってしまうエピソードもきちんと語り・・

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こう、中途半端な役どころが、この映画には1つもないような気がする。
ウォルトに懺悔させるように、ウォルトの亡き妻に頼まれた
神父も映画の中で、きっちりとした役どころ物語の中であったし、
ウォルトの友人も、いいんだ!口が悪い下町の床屋との交流もね。

写真左の若造が神父さん。
右手前の床屋の主人(ウォルトの友人)も、いい味だしてます!

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そして
人生の道を誤りそうな弟、タオを心配する姉がウォルトとモン族の家族との
橋渡し役になっているのも、反感をもった同士がすぐに理解してしまった!というような、
ちょろ甘さを出していなくて、私的にはグッドだったし。(≧∇≦)b

タオのお姉ちゃん。賢い女って感じ。(^m^)フフフ

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ウォルト自慢の車(グラン・トリノ)を同族のフリョウグループにそそのかされて
盗もうとしたタオが、罪滅ぼしにと彼の家の手伝いを始めてだね、
だんだんウォルト自身とタオとの波長が合ってきて・・
軽いジョークに混ぜて憎まれ口が叩けるまでに
互いがなっていく過程は、この映画の見所だと思う。

こうねぇ・・・濃くて苦いコーヒーにミルクを沢山いれたような
暖かさがあって!いーんですな。(^^*)

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なので、ウォルトが肺に死へ至る病にかかっており、
そう長くはない寿命だということが、判明してから先、
ここまでが食前酒で、ここから先がメイン!なのだな・・と
誰もが予感するところだと思う。

タオが健全に生きようとしても、そうそう抜けられぬのが
不良グループ!これは、お約束だろう。

やがて、ウォルトがタオを助けるための行動が
(不良グループに鉄拳を食らわしてしまう)
逆に不良グループからタオ家族への制裁へと引き金となり、
姉のレイプといった暗転が映画のスクリーンを占拠したときには、
観客の誰もが、ウォルト側を応援して映画を観ていると思う。
(私もウォルトを応援しちまってましたがな。(笑))

しかしねぇ・・
こっから先、ウォルトがとる行動は、やはり男の美学?というか・・

ウォルトは不良グループと対峙するために、
死を覚悟して、いろいろと身支度を整えだすのだね。

これは男独特の世界なのだと思う。

女は戦うまえに、身づくろいのようなことはしないような気がするなぁ。
生きて戻ってくることしか考えていないからか・・
死を覚悟して身づくろい・・しないよ・・
生きるために身づくろいをするのが女なのだと思う。

まぁとにかく・・

不良グループと戦うための前準備・・っていうのをね、
クリント・イーストウッド・・もといウォルトが映像で魅せるわけ!・・(^^;;)

ウォルト自身が教会へ、あれほど嫌がっていた懺悔をしにいったり・・。
行き着けの友人の床屋で髪をカットしてもらったり。
今まで床屋で剃らなかった髭まで剃ってもらったり。
新しいスーツを新調したり・・
今までやったことのない、風呂につかりながらタバコを喫ったりね。
(ウォルトは家の外で常にタバコを喫っていて、家ではすわなかった)

・・クリント・イーストウッド、最後のPVですか?(◎◎)とでもいいましょうか!
(特に泡風呂につかりながらタバコを喫うシーンはたまりまへん!)(* ̄∇ ̄*)エヘヘ

もう本当に格好良い姿(爺さんなのに!!!)が満載!で、
あぁ・・見納めなんだ。新作でクリント・イーストウッドを観ることはないんだなぁ・・
という妙な感慨にふけったり

その反面で・・

物語を追っかけている自分もおりまして・・
私は、そんな短略的に行動に出てタオのために自己を犠牲にせんでも、
不良グループどもに制裁を加えて!なおかつウォルト自身の人生を全うする
良い方法を模索する気はないのかねぇ・・

という身も蓋もないことを考えてしまったりもするのだ。

しかし、映画の世界にそんな安全牌!が描かれることは皆無だし、
第一この映画は、クリント・イーストウッド様!最後の主演作なのだから、
皆の心に残るモノにしなくてはならないのも・・わかる。(--)ウン

とにかく最後の最後、エンディングまで、クリント・イーストウッドは
不器用ながらに生き、格好えぇええ!という男を体現してましたよ。
死ぬ姿まで格好良くやられてしまっては、もう私はグウの音も出まへん。(^^;)

この映画でウォルトは銃を何度も持ち出して人に構えはするものの、
結局、不良グループに対しても、一度も人を撃つことなく終わったことが、
ハリウッド映画なのに、主人公が一発も銃を撃たないこともあるんだぁ(◎◎)
おぉおおお・・という感じで、私は印象深く残りましたがな。

それにしてもタオ!(ウォルトによって不良グループから未来を守られたモン族の少年!)
ウォルトに愛されたゆえに、おいしいトコ!全部いただきっ!という感じを
うけたのは私だけだろうか?


ウォルトを理解しなかった彼の息子たちに、ウォルトの愛車(グラン・トリノ)が
相続されるよりは、タオに運転されるほうが良いのもわかっているが、
ちょっと、この少年、人生のおいしいトコどりをしすぎているな!(--)ウーン
という感じがするんだよねぇ。

まぁ、根がやさしい青年だな・・という感じは、映画から常に受けるが・・
彼だけが、この事件で大きく喪失したものがない。と一瞬、感じてしまいそうになる。

まぁ・・タオが大きく失ったものはウォルトという男なのだ・・と思えば
彼が失ったものは、かけがいがなかったんだろうけどね。

うーん、一度目の鑑賞にはなかった、悶々とした気分を2度目の鑑賞で味わった。

『グラン・トリノ』いいですな。
一度目、二度目と観たときの感想が変わる味わい深い作品。

ヘヘヘお薦めですな。輝けるいぶし銀を味わってもらいたいなぁ!(^^)


というわけで最後に宣伝。



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komo

話は違いますがクリント・イーストウッド監督の硫黄島からの手紙よかったな~。

by komo (2009-09-23 09:23) 

まなてぃ

komoさんnice&コメントありがとうございます。(^^)
『硫黄島からの手紙』は良い映画でしたね。
こう、決して日本の軍人さんたちを卑下しなかったところが
私はとても嬉しかったですね。
こういう映画は本来、日本の監督さんから作られるべき作品だと
思いつつも、敵国であった米国・・に作られるとは・・
ちょっと悔しい感じもしましたが・・。

映画を観て思ったことはですね、
出てくる役どころの人々が、生きたい!のに生きれない・・という
辛さや理不尽さ(戦争は理不尽なものなのですが・・)それを
味わいつくした映画で、
『硫黄島からの手紙』は自分の中でも、忘れることはない作品ですね。
by まなてぃ (2009-09-24 21:59) 

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